猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

灰色がかった雫に

薄く青が混ざって

わたしはただ

みていたのです


春を待つには浅く

冬を忘れるには深く

空が乱れるのをただ

みていたのです


灰色がかった朝に

薄く青が混ざって

わたしは息を吐きました


春と呼ぶにはかすかな

冬を手放すさびしさ混じりの

雨をただ

みていたのです