猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

姉の告白

カクカクした星の

変拍子な命の群れ


カクカクの空もカクカクの海も

それしか知らなかったから

別にどうということもなく

今日まで生きてきた


カクカクした星の

変拍子な命の群れ


カクカクの風もカクカクの雨も

それしか知らなかったから

別にどうということもなく

今日まで生きてきた


何を願うでもなく

何を祈るでもなく

それしか知らなかったなら

別にどうということもなく

恋に迷いもしなかった


姉は

青くてまあるい星など知らないようなそぶりで

話してくれたのです