猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

必ず

伸縮する宇宙のほんの片隅で

小さな小さな時間の部屋に

閉じこもっている者がおりました


誰かが部屋の前を通ろうものなら

ビクビクっと震えあがって

もっともっと狭いところに

もぐりこんでしまいます


やっとやっと正直になれたのに

やっとやっと手に入れたのに

どんどん何かに縛られていくのです


思い切って

ほどいてもほどいても

裂いても裂いても

ぎゅううと固結びにしておかないと

どうしてもどうしても

心配なのです


伸縮する宇宙のほんの片隅で

小さな小さな時間の部屋に

閉じこもっている者がおりました


そのことを知っているのは

まだあなただけなのです


秘密にしてくださいますよね

必ず