猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

サンタクロースの存在を

サンタクロースの存在を

二親から否定される

それもずいぶんと早いうちから


そのことを

さびしいとも不条理だとも

思わなかったけれど


おとなになって

12月は特別な存在になった


夢見ることも

子どもらしくふざけることも

許されず

人形やぬいぐるみに

八つ当たりした


そのことを

頭で受け入れ

心でイヤイヤをして

顔には出さずにいたけれど


おとなになって

他愛のない冗談に大笑いするようになった


遠い昨日に復讐しても

何も変わらないのに


愛がなかったわけではないのに