2017-08-21 風の存在 散文詩 砂像が崩れて 頬をうった ああ 風が強くなってきた そのものは見えないのに わたしたちは風を知る 服の裾が揺れ 心が和んだ ああ 気持ちのいい風だ そのものは見えないけど わたしたちは確信する 葉ずれ迷い子 記憶のカケラ つなぎとめられることを嫌って どこまでも次の明日を紡いでいく 色を変え 姿を変え 風は確かにそこにいる