猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

いつかのライオンのように

波しぶきのように

雲がゆらゆらして

いつのまにかどうぶつの格好になりました

 

キリンや象に似たものや

きみの飼い猫にそっくりなのとか

スローモーションの海のように

ゆらゆらと

波しぶきは姿を変えていくのです

 

空がなくなっても

海がなくなっても

いつかのライオンのように

ゆらゆらと

雲はおどけているのです

 

きみがいなくなっても

ぼくがいなくなっても

まあるい世界のどこかで

ゆらゆらと

雲が歌っているのです