猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

幸せな重み

さっき小さく文句を言って

すわりなおしたばかりなのに

溶け始めたアイスクリームみたいに

きみは膝の上でとろけてる


ふにゃふにゃの姿が心配で

名前を呼んでも

喉を鳴らして目をとじたままだ


夏に向かう陽射しは強く

きみは膝の上でだんだん重くなる

ぼくの心も

とろとろ

とろとろ

やわらかくなる