猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ぼくたちの輪郭

洗濯物にしみた日なたのにおいが

ぼくの憂うつをつのらせる

きみの香りがどんどん

かすれていくから


洗濯物にしみた日なたのにおいは

僕の憂うつを加速する

きみの声がだんだん

消えていくから


洗濯物にしみた日なたのにおいで

僕は悲しみつのらせる

刻まれたはずのぼくたちの輪郭を

どうしても思い出せないから