猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

形のないもの

癒やしにはお手軽なのと

深いのがあるそうな


深いのしか認めないと

お手軽が見えなくなる


お手軽だけを重ねても

深いのにはならない


やわらかくて気持ちいいのも癒やし

いっときでも苦悩を忘れるのも癒やし


見つけられたり掬われたり

救われたり


こんなにも形のないものに

寄り添いながら

わたしたちは日々を歩いている