2017-04-27 白い花咲く黒い空 童話詩 遠くに稲光が揺れて ゆっくり三呼吸ほど待つと 重い台車をころがすような音が 聞こえました ほそくほそく窓をあけて ひと呼吸ほど待つと うさぎたちの放ったカケラが こちらに向かって落っこちてくるのが 見えました 黒い空に ちいさなちいさな白い花が いくつもいくつも咲いて 命の輝きを抱きしめているようでした