猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

白い花咲く黒い空

遠くに稲光が揺れて

ゆっくり三呼吸ほど待つと

重い台車をころがすような音が

聞こえました


ほそくほそく窓をあけて

ひと呼吸ほど待つと

うさぎたちの放ったカケラが

こちらに向かって落っこちてくるのが

見えました


黒い空に

ちいさなちいさな白い花が

いくつもいくつも咲いて


命の輝きを抱きしめているようでした