猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

うそつきlovers

真夜中なら

やさしくできるのに

顔を見たら

うっかり傷つけてしまうだろう


そうまでして隣にいて

そうまでして背中にもたれて

大切なふりして

心を飾って

嘘をキャッチボールしてる


明日なら

やさしく笑えるのに

声を聴いたら

泣いてしまうのだろう


そうまでしてつなぎとめて

そうまでしてしがみついて

大好きなふりして

心を装って

嘘をぶつけあってる


もう長い間そうしてきて

こわれるのが毎日怖くて

争うことすらあきらめた


何のためのふたり

何のための日々


うそつきloversの

わたしたち