猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

わたしの中に空はなかった

空はありませんでした

はじめからなかったのです


だから


雨も降らず

陽もささず

何もない色の中で


うずくまっていたのです


笑っていても

泣いていても


その意味がわたしにはわからなかった


空はありませんでした

はじめからなかったのです


だから


風も吹かず

影もなく

何もない色の中で


うずくまっていたのです