2016-09-17 くぐる 日常光景 切り落としてきたシナプスも 灯し続けたニューロンも こんなにこんなに あけっぴろげで あんなにあんなに 正直で 信じ込んでた古い知恵も 生まれたばかりの浅知恵も こんなにこんなにこんなに 酔って あんなにあんなにあんなに 探って 大したことではないような 大したことでもあるような そもそもここにいることが そもそも奇跡と呼べるのか 食べ続けてきた命の時を 吐き出し続けた記憶の糸を 重ねもせずに からめもせずに 呼吸の機嫌を記すのです