猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

君のキス

「わーっ」と転がるように

走ってきたかと思うと

今日もきみは

「ぎゅっ」と首にしがみついてくる


もう大丈夫

もう怖くないよ

ここにいるよ


「とんとん」と背中に合図

それできみは

やっといつもの顔になって

ザラザラの舌で

僕の頬にキスをした