猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ある恋のうた

そうして

うちのめされてわめいた

心の右半分だけで


それはひどく

どろどろになってしまって

見る影もなかった


たしかに薄紅だったろうに

たしかにほほえみあったろうに


それはひどく

どろどろになってしまって

形をとどめてはいなかった