猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

そらが笑う

切りとったばかりの空は

スプーンを握りしめたぼくに

目くばせした

急がないと溶けちゃうよって

いたずらっぽく笑うんだ


盛りつけられたばかりの空は

スプーンを握りしめたぼくに

ウインクした

急がないと消えちゃうよって

さびしそうに笑うんだ


ふしぎな音楽みたいに

空が笑うんだ