猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

留め置き

グラスの汗が水溜りを作るのを

ふたりは見ていた


雨上がりのにおいと衣擦れの音

ふたりはそれをきいていた


温もりも冷たさも

共有出来なくなって


それなのに
同じ場所に縫いとめられていた