猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ショコラがとけるまで

ショコラがとけるまでなら


あの人はそう言ったんだ

鍋に黒い塊を落としながら


だから

想いを伝えようとしたのに


隙も見せないんだ

「好き」も言わせないんだね


鍋をゆっくりかき混ぜながら

あの人はこう言ったんだ


ショコラがとけるまでなら