猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

女神

冷静な残酷さをもって

彼女は佇んでいた


甘く微笑んで

「何もいらないよ」

と繰り返す


冷静な狡猾さをもって

彼女は存在していた


熱く触れて

「ずるいよ」

と囁く


心が傷つく理由を

僕はまだ探している


恋する理由を

僕はまだ求めている