猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

破片

目の前に

ザラザラと破片が漂う


不規則な色

バラバラな形

パズルのピースにもなりゃしない


目の中に

こぽこぽと破片が浮かぶ


ぬるっとした風に瞼を閉じれば

僕の眼球に

しがみついていた


何ごとも

なかったように

しがみついていた