猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

泣いたわけ

きもちのわけなど

ほんとはどこにもなくて


寒いとか

暑いとか

右に曲がるか

左に曲がるか


それだけで

きもちは活発に動きまわれる


痛いとか

苦しいとか

上り詰めるか

落ちていくのか


それだけで

きもちは活発に暴れ回れる


そして何かが壊れる音がして

ようやく濡れた頬に気づいた