猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

男と女

あなたのメモリーも

あたしのメモリーも

吐き出せないほどいっぱいで


まるで隙間もなかった


悲しみを憎しみにすりかえても

何も変わりはしないこと


あの頃は知る由もなかった


あなたのメモリーも

あたしのメモリーも

めちゃめちゃに壊れて


もう修復できなかった


憤りとあきらめの

バランスを間違えたこと


あの頃はわかるはずもなかった