つるはしとシャベルを握り
岩盤の前に立つ
おもむろに振り上げ
思いきり振り下ろす
パラパラ小石がこぼれ
砂混じりの風は頬をかすめた
傷つくのも厭わず
何回も何回も
岩を削って中身が見えないかと
穴を覗き込む
おそろしく暗くて
見たことがない色
おそろしく深くて
見たことがない闇
そっと指先ですくって
真新しいノートに
はらはら落とした
そしてまた
わたしが生まれた
つるはしとシャベルを握り
岩盤の前に立つ
おもむろに振り上げ
思いきり振り下ろす
パラパラ小石がこぼれ
砂混じりの風は頬をかすめた
傷つくのも厭わず
何回も何回も
岩を削って中身が見えないかと
穴を覗き込む
おそろしく暗くて
見たことがない色
おそろしく深くて
見たことがない闇
そっと指先ですくって
真新しいノートに
はらはら落とした
そしてまた
わたしが生まれた