猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

いつかの初雪

壊れたハモニカみたいだ

きみの話は

 

そう言われるのが怖くて

押し黙る

 

歌えないカナリヤみたいだ

きみの声は

 

笑われるのが怖くて

背を向ける

 

曇り空に爪を立てれば

ほろほろ雪が舞う

北風が迎えにやってくる

寂しさを迎えにやってくる