猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

猫になってまだ5分

猫になってまだ5分

細い木の枝桜色

 

ざらりと舐めても

かりりと掻いても

もわもわ背中が騒ぐだけ

 

猫になってまだ5分

青い夕ぐれ北の風

 

ふわりと跳ねても

くねりと逃げても

瞳はどんどん丸くなる

 

猫になってまだ5分

あなたの隣でまだ5分