2015-10-06 雨がそれをみてた 切ない 雨が気まずそうに 肩を濡らす 去年より早く咲いた小さな花 きみはもういなくて 雨がそれをみてた 憂うつの帽子は ふたりでかぶればなんでもないよと きみは教えてくれた もういちど毛布みたいに きみの笑い声にくるまれたい 雨がなぐさめるようにリズムを刻んで それでもまだ ひとりの僕をみてた