2015-06-01 忘却は空の底に 散文詩 あざやかな 空の底 濁った海面 いっそ 星に網でもかけて 素知らぬふりでいましょうか 心配いらない そんなことばに 絡めとられてみせましょうか あざやかな 雲の下 濁った記憶の渦 いっそ 風に運ばれたことさえも 忘れてしまいましょうか 町の名前も 人の顔も 鼓動も