猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

Distance

人との距離が近くなった

そこにいつでも誰かがいる

世界のどこかで誰かが呟いてる


文字の羅列にすぎないのか

言霊が生まれくるのか

迷いながら目をこらしても

答えはどどっ、と流れるばかり


肩を落とせば深夜のテレビが

その日に限って朝を告げた


冷たくなった普段着は

いったい誰の抜け殻だろう


人との距離が近くなりすぎても

僕はこの星で生きている

僕の時を生きている