猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

思ったよりずっと嘘つき

雲も月も

箱に入れる勇気があれば

どんなにいいだろう


海も風も

携帯できれば

幸せになれるだろうか


指先に触れるものは

夢と闇の褥ばかりで

なすすべもなく立ち尽くす


空間と時を越えて

届くものがあって

空間と時を越えても

知りたいことはある


だけど

過去と未来は

思ったより嘘つきで

物語は静々と広がっていく