猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

おじいちゃんが教えてくれたこと

ずいぶん前のことだけど

おじいちゃんが

僕の頭にそっと手を置いて

こう言ったんだ


風の音を

怖がらなくていい

怒鳴る人を

怖がらなくていい


ただ

心に飼っている獣と

うまくやること


今も明日も

怖くない


君の中の

小さい悪魔は

もう大きくならない


怖くないさ


小さい悪魔は誰の中にもいて

時々目を覚ます


そして気が済んだら

また眠るんだよ


じいちゃんが

君の頭をなでたら

ほら

もう小さい悪魔は

いなくなる


仲直り

しておいで

あの子と