猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

きみの言葉

クリームチーズが

包み紙にしがみつく

きみの言葉はいつだって

そんなふうなんだ

 

ひっかくでもなく

擦り寄るでもなく

ぼくをまるでいないかのように

振る舞って

 

ぽつりつぶやくんだ

“孤独なんて”

 

クリームチーズが

指先にしがみつく

きみの言葉はいつだって

そんなふうなんだ

 

極上のとろける味で

いつまでも記憶から消えないんだ