猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ほんのミラクル、されどミラクル

もう10年近く前になるだろうか。

あるネットショップで羽織りものを購入したことがある。

最近まで大事に着ていたが、試しに母が袖を通したところ、温かく軽く大層気に入ったらしい。新しいものをプレゼントしたかったが、とうの昔に廃番になっている。

それで、手放すことにした。

ちょうど、自分用に羽織りものを新調しようと思っていたところでもあり、よきタイミングだった。

 

先日、別のネットショップで風変わりな羽織りものを見つけた。

袖を通しやすく、軽く、あたたかさが持続し、家庭でも簡単に洗濯できるなどと説明文にはあった(よくあるフリース素材ではない)。

 

手放せば何かが入ってくる、とはよく言ったものだ。

その通りになった。

 

1枚だけ取り寄せ着用したところ、謳い文句以上に軽く動きやすく温かい。

洗い替え用にもう1枚と思っていたが、にしまりちゃんのだるまりさんよろしく、あっというまに全てのサイズと色がsold outの表示になってしまった。

 

それでも諦めきれず、毎日ショップにアクセスしていたある朝。

色違いのものが「残1」表示、つまり購入できる状態になっていた。サイズも、先日取り寄せたものと同じ。

 

ありがとうございます。

思わず呟いた。