猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

やさしい黒猫

冷たく湿った夜の果て 黄緑色の月を抱く 冷たく濁った朝の手を 隠れも逃れも出来ぬなら せめて湿った闇の果て 丸い言葉を探しましょう

私の中の誰かが泣いた

私の中の誰かが泣いた ようやくそれをふりほどき なんでもないよ、と目だけで笑う 私の中の誰かが泣いた ようやくそれを寝かしつけ なんでもないよ、と背中に呟く