猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

そのまま湛えて

自分の顔を乱暴にかき混ぜた

それが答えになるだろうと言わんばかりに

あいつの前でわざとそうした

喚き散らすかわりに

 

コーヒーに砂糖とミルクを落とすかわりに

ぐるりぐるり

ぐるりぐるり

いつまでもどこまでも渦を作る

 

マグカップの中でちょっとした嵐が起こる

どうかどうか

心のふちでとどまる涙を

そのまま湛えておけますように

 

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