猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

雨の午後は恋の前ぶれ

小狡さと愛らしさは

紙一重なるかな

汚(けが)れと草臥(くたびれ)も

また

 

意味も意地も同時進行できるくらいに

曖昧な顔を装い

嘘つきなのは救われたいからなどと

もっともらしくつぶやいた

 

晴れた朝は雨の前ぶれ

雨の午後は恋の前ぶれ

恋は別れの前ぶれ

生は終着に依存する

 

小狡さと愛らしさは

紙一重なるかな

汚(けが)れと草臥(くたびれ)も

また