猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

残暑

悲しいだけの歌が

耳からだだ漏れし

季節は夏なのに辟易する

 

始まりかけの恋は

日常を上滑りし

心にも身体にも馴染まない

 

明るいだけの歌が

耳からだだ漏れし

秋の兆しを求めて

逃げ惑う

 

今は

指先を包み始めたアイスだけが

僕の真実だ

 

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