以前、ある仕事をしていた。
それこそ“7つ道具”を持ち歩き、あらゆる年代の方に手ほどきした。
自分にこれが向いているのかどうか、自問自答は常に。
答えを見つけたと確信しても、教科書通りの正解があるわけではない。よって、同業者に相談する機会には恵まれていたが、その答えがいつでもあてはまるとは限らず、仕事を離れるまで悩みは尽きなかった。
その時期、希望も絶望も味わったけれど、無駄ではなかったと…栄養になり筋力になったと思えるようになるには、かなりの時間を要した。
それもまた、人生なのだ。答えなど、最期までわかりはしないのである。