猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

あめと、樹どき。

降るのは雨とは限らない

ちいさな嫌がらせのカケラや

かすかな意地悪の気配

心に傘をさしていなければ

どっぷり落ち込んでいただろう

 

降るのは雨とは限らない

ちいさな親切のカケラや

かすかな情の気配

心の傘を閉じたとしても

鮮やかに注いでいただろう

 

空ごと降ればいっそのこと

何も感じなくなるだろうが

それはそれ

また、別のお話