猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

あふれるまで

誰かの悲しみには

たやすく泣けるのに

自分の悲しみには無頓着で

たまってきたら整理整頓するが

そのうち一緒くたに混沌と混ぜ合わさっていく

 

誰かの痛みは自分と区別がつかなくなるのに

自分の痛みには無頓着で

傷が深くなっても

あふれるまで溶け続けるのだ

 

 

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