猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ふたりの日曜

ロボット掃除機の唸りに

少しかき消された

気のない返事

 

ぞんざいなのは

いつものことで

もう悲しくはなかった

 

出かけるなら

牛乳を買おう

出かけないなら

食料庫を片付けようよ

 

返ってくるのは

「ああ」

「ん」

ほどよく混ざり合った

低い声

 

もぞもぞと

続けた文脈は

ガー!という唸りに

今日も紛れてく

 

ぞんざいなのは

いつものことで

もうさびしくはなかった

 

もう辛くはなかった

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