きみは僕ではないし
僕はきみではない
好きなことは同じでも
どんなふうに
どのくらい
それは比べるものでも
競うものでもないだろう
嫌いな味は
いつか好きになるのか
好きな味は
いつか飽きるのか
そうなるかもしれない
そうはならないかもしれない
深く生きるのか
浅く生きるのか
どちらの瞬間も訪れているのか
自分にさえわからない
全てを許せるか
全てに背を向けるか
諦め続けるか
夢見続けるか
折り合いだと言い聞かせるか
足掻きだと自嘲するのか
きみは僕にはなれないし
僕はきみにはなれない
それこそが宿題であり
答えでもあるのだ